無料キャンプ場めぐり第2弾!「CAMP STANDARD」編集部は、道東エリアの無料キャンプ場をめぐる5泊6日の旅に出かけてきました。ここでは、道東エリア無料キャンプ場の魅力を存分にご紹介します。
海とおいしいキャンプ飯、周辺のグルメ・温泉情報もお見逃しなく!
ひがし北海道の無料キャンプ場巡りを行ったのは7月上旬。6日間で5つの無料キャンプ場を巡り、移動距離は往復で約1,294kmと大移動!
北海道の中でも霧の多いエリアとしても知られる釧路方面では、天気に悩まされながらも絶景キャンプを楽しむことできました。また、熊目撃情報などのトラブルがありながらも北海道を満喫するキャンプの様子をレポートします。
道の駅と温泉併設!家族で遊べる「ナウマン公園キャンプ場」

ナウマン象の化石が発掘された忠類町にある「ナウマン公園キャンプ場」は、公園内に温泉や道の駅、パークゴルフ場、水遊びスポットがある無料のキャンプ場。家族みんなで楽しめる要素がいっぱいのキャンプ場は平日でもキャンパーたちで賑わっていました。
広々とした3つのフリーサイト

キャンプ場内には3ヵ所のフリーサイトがあり、平坦な芝生のサイトが2ヵ所、キャンピングカーや車中泊専用のオートサイトが1ヵ所あります。今回宿泊をしたのは炊事棟近くの芝生エリア。パークゴルフ場が隣接しているため、昼間はプレーを楽しむ人で賑わっています。
平日にも関わらずサイト内にはキャンパーがたくさん!お話を伺ってみるとキャンプとパークゴルフを楽しむために毎年道外から訪れていると言うリピーターさんが多い印象。


炊事棟があるのは第一サイトのみ。そのほかのサイトはパークゴルフ場の駐車場に設置されいる炊事場を利用します。
どのサイトもパークゴルフ場の駐車場にあるトイレを使用することができますよ。
掃除がしっかりとされているのでとっても気持ちよく利用できるのが良いですね。
楽しめるポイントがいっぱいの施設を併設



サイトから徒歩2分の場所にある「道の駅・忠類」では、特産品のゆり根を使ったグルメを楽しむことができます。今回は、人気商品を2品味わってみました。ゆり根を使ったシュールリームは、甘さ控えめながら風味豊かな味わい。売り切れてしまう日もあるほど人気です。また、ゆり根のコロッケは、外はカリッ、中はホクホクの食感がたまらない商品。ゆり根の甘さをほんのり感じるコロッケをぜひ味わってみて。
疲れを癒やす温泉施設

キャンプで疲れた体を癒やせる温泉施設が隣接しているのもうれしいポイント。温泉施設『ナウマン温泉アルコ236』は、疲れがとれると評判のアルカリ性単純泉の湯が楽しめますよ。この施設は朝5時~8時まで朝風呂が利用できるのが良いですね。施設内は清潔感があり、温泉に浸かれば肌もつるつるで大満足!
ナウマン温泉アルコ236
・住所:中川郡幕別町忠類白銀町384番地 1
・営業時間:朝風呂 5:00~8:00(7:30受付終了)、11:00~21:30(21:00受付終了)
・入浴料金: 大人 600円 / 小学生 300円 / 幼児 無料
・公式サイト:https://hotel-arco.jp/
自然の美しさに魅了される「霧多布(きりたっぷ)岬キャンプ場」



美しい草原と海を見渡す霧多布半島に位置する「霧多布岬キャンプ場」。その名の通り霧が多いことが特徴ですが、晴れた日には見事な景観美を堪能できますよ。
今回の滞在中は、霧の濃い時間帯が続きましたが、翌朝には快晴!霧が雲海のように見える幻想的な風景に出会うことができました。
「霧多布岬キャンプ場」は近隣の温泉施設・霧多布温泉ゆうゆで受付が必要です。また、町指定のゴミ袋を購入すれば、キャンプ場のゴミ箱を利用することができるので霧多布温泉ゆうゆで購入するのがおすすめ。

オートキャンプはできませんが、テントサイトと駐車場は距離が近いので移動も楽にできますよ。テントサイトは、傾斜になっている箇所が多い印象。駐車場から近い場所には平坦なスペースもあるので、そちらを利用するのがおすすめです。また、ドッグランがあるペットテントサイトもありますよ。駐車場で車中泊をすることもでき、こちらでは毎年関西から来ているというキャンパーさんにも出会う事ができました。

テントサイトを囲むようにバンガローが18棟設置されています。バンガローは有料で、大人3名程度で利用できる大きさです。また、ペットの同伴が可能な棟もありますよ。


炊事場は2ヵ所あり、清掃はされていますが、霧の影響で濡れていることも多い印象。炊事場には炭捨て場もありますよ。
トイレは一カ所のみ設置されています。また、管理棟がありますが、管理人さんは常駐していません。
霧多布(きりたっぷ)岬キャンプ場
・住所:北海道厚岸郡浜中町湯沸
・チェックイン、アウト:なし
・アクセス:ナウマン公園キャンプ場から車で約3時間19分、札幌中心部から車で約5時間30分
・駐車場:あり
・料金:無料
・公式サイト:浜中町
霧多布岬キャンプ場周辺の見どころ



キャンプ場から徒歩で霧多布岬の先端まで行くことができます。岬には遊歩道が設置されて、美しい花々が迎えてくれますよ。映画のロケ地として話題になった灯台もあるので要チェックです。
また、周辺には牧場があり花畑にかわいらしい馬たちの姿も。
道の駅 厚岸味覚ターミナルコンキリエ



「霧多布(きりたっぷ)岬キャンプ場」から約40分の場所にある道の駅 厚岸味覚ターミナルコンキリエでは、牡蠣をはじめ、好きな海産物を選んで炭火焼きで味わうことができます。もちろん新鮮な貝や魚を購入することもできるので、おいしい海産物をキャンプで楽しみたい方にもぴったり!今回はお店で炭火焼きを楽しみましたが、平日にも関わらず、満席!道の駅満足度アンケートでも常に上位に入る人気の厚岸味覚ターミナルコンキリエはぜひ一度訪れてほしいスポットです。

展望台もあり、厚岸の街並みや厚岸大橋などを眺めることもできますよ。
道の駅 厚岸味覚ターミナルコンキリエ
・住所:北海道厚岸郡厚岸町住の江2丁目2番地
・営業時間:4月~9月/9時~ 20時、10月~12月/10時~ 19時、1月~3月/10時~18時
・公式サイト:https://www.conchiglie.net/
キャンプ場から車で5分の温泉施設『霧多布温泉ゆうゆ』

「霧多布岬キャンプ」場から車で5分の場所にある『霧多布温泉ゆうゆ』は大人500円と手頃な価格で利用できるのが魅力。
湯冷めしにくいと評判のナトリウム-塩化物泉を霧多布岬など美しい景色を眺めながら堪能できますよ。サウナもあるのでぜひ利用してみて。
霧多布温泉ゆうゆ
・住所:厚岸郡浜中町湯沸432番地
・営業時間:10時~22時(浴室利用は21時30分まで)
・入浴料金: 大人 500円 / 小学生 250円
・公式サイト:https://kiritappu-yuyu.com/
間近に広がる絶景は圧巻!「来止臥(キトウシ)野営場」
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原生林に囲まれ、目の前に太平洋が広がる「来止臥(キトウシ)野営場」。道路に沿った両サイドの草地にテントを張ることができ、海側は人気のため早めの到着がおすすめです。
平日でもキャンパーで賑わう人気の野営場は長期滞在をしているキャンパーも多い印象です。
こちらの野営場は、地面が固くペグダウンができなかったため、宿泊を断念。キャンプ場の取材のみ行いました。
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無料ながら炊事場は清掃が行き届いていてとってもきれいです。ゴミ箱も設置されていますよ。また、簡易水洗トイレも設置され、こちらもきれいに清掃されています。
次回は、硬い地面用のペグを購入してぜひ宿泊をしてみたい!
来止臥(キトウシ)野営場
・住所:北海道釧路郡釧路町昆布森村幌内8
・チェックイン、アウト:なし
・アクセス:霧多布岬キャンプ場から車で約1時間15分、札幌中心部から車で約4時間40分
・駐車場:あり
・料金:無料
・公式サイト:釧路町
音別町憩いの森キャンプ場


「来止臥(キトウシ)野営場」での宿泊を断念し、「音別町憩いの森キャンプ場」にやってきました。森林に隣接したキャンプ場は、木製の遊具など子どもが楽しめる要素もいっぱい。また、有料で利用できるバンガローも充実しています。
キャンプ場利用の際は、管理棟で受付が必要なので、到着したら立ち寄ってください。



広いテントサイトは芝があまり刈られていないため、設営前に少し刈り取りをしました。また、焚火の際は焚火台シートが必要なので持参するのをお忘れなく。
管理人さんにお話しを伺ったところ、夜になると狸などの小動物が出てくるため、就寝時はゴミを車内に保管した方が良いとのことでした。
炊事場は、きれいに清掃されているので気持ちよく利用することができますよ。トイレはテントサイト近くにもありますが、コテージ側のトイレの方が清潔感があるのでこちらを利用するのがおすすめ。
こちらでは2泊を予定していましたが、早朝に近隣で熊の目撃情報があり、急遽閉鎖されることに…現在利用できるかは、釧路市に問い合わせが必要です。
音別町憩いの森キャンプ場
・住所:北海道釧路市音別町中園 チャンベツ185
・チェックイン、アウト:なし
・アクセス:来止臥(キトウシ)野営場から車で約1時間20分、札幌中心部から車で約4時間20分
・駐車場:あり
・料金:無料
・公式サイト:釧路市
おすすめの日帰り入浴施設『天然鉱石風呂 しらぬかの湯』
プールや日帰り入浴が楽しめる施設・サンアリーナしらぬか内にある『天然鉱石風呂しらぬかの湯』は、「音別町憩いの森キャンプ場」から車で30分。新潟県・栃尾又温泉付近で産出される鉱物を使用した人工温泉は、新陳代謝が高められると評判。お風呂でキャンプの疲れを癒やしてみて。
天然鉱石風呂しらぬかの湯
・住所:北海道白糠郡白糠町東2条北3丁目1-2
・営業時間:10時~20時
・休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
・入浴料金: 大人 450円 / 6歳~12歳 140円、6歳未満70円
海と湖に囲まれた絶好のロケーション「長節湖キャンプ場」

思わぬアクシデントで「音別町憩いの森キャンプ場」を後にし、急いで「長節湖キャンプ場」へ。こちらは海と湖の間にある絶好のロケーションが魅力です。キャンプ場周辺には天然記念物に指定された植物群落が広がっているのでチェックしてみて。開設期間は7月上旬~8月と短いため、具体的な日付は町役場に問い合わせを。
目の前に広がる海は遊泳は禁止ですが、8月頃にはサケ釣りが楽しめるそうですよ。

キャンプ場内には、有料のバンガローが2棟あり、2,000円で宿泊利用が可能です。バンガローの横には野外炉も付いていますよ。また、2022年からは移動可能な組み立て式の多目的ハウスも2棟登場!こちらは1泊5,000円で利用できます。

トイレと炊事場は同じ建物内にあります。トイレにはトイレットペーパーが備え付けられていないため、持参するのがおすすめ。忘れてしまったら売店で購入もできますよ。
炊事場がトイレ内にあるため、少し抵抗感がありましたが、管理人さん曰く飲用可能な水とのことでした。
長節湖キャンプ場
・住所:北海道中川郡豊頃町長節
・チェックイン、アウト:なし
・アクセス:来止臥(キトウシ)野営場から車で約1時間20分、札幌中心部から車で約4時間20分
・駐車場:あり
・料金:無料
・公式サイト:釧路市
ひがし北海道無料キャンプ場めぐりを終えて
今回の旅は、霧などの天候にも悩まされながらも道東エリアならではの絶景を楽しむことができました。中でも、霧多布岬の絶景は忘れられません。美しい花々が見頃を迎え、青い海とのコントラストが美しい初夏だけの景観美は、この地にリピーターさんが多いことも納得。
また、道内在住ながら釧路エリアの涼しい気温にも驚きでした。暑い夏には避暑地として訪れるのもおすすめですよ。
3泊目以降は、熊の目撃情報やペグダウンができないなどトラブルも続いてしまいましたが、たくさんの無料キャンプ場を利用でき、大満足の4泊5日でした。